第2部:祈りの手紙朗読作品一覧
一般公募の手紙朗読
10.高梨梨菜(12歳・女・福島市)「みなさんへ」
震災から6年がたちましたが、まだ行方不明になっている人々がたくさんいます。その人々と会話した事はないけれど、一人一人の気持ちがよく伝わってきます。
私は、あの時、年長でした。床が、ガタガタと動き、何が起きたのか分かりませんでした。
助けてくれたのは、先生でした。大きな声で、「外に出て」と言われて、私は外に逃げました。泣いている子もいました。そのくらいの、怖さだったので、泣いて当然だなと思いました。私は、みなさんに「あのガタガタゆれた時どんな気持ちでしたか」
私はあの時、怖くてふるえていました。でも、私よりも、もっともっと怖かった人がたくさんいると思います。あの日、行方不明になっている人もいます。私は、その行方不明の人々を探してほしいです。その人々を見つかるのを心から願っています。あの時の行方不明を一人でも、多く救ってください。
あの日を忘れる事はできないけど、自信を持って進んでください。
3月11日(土)「311祈りの日」第2部「祈りの手紙朗読」にて、本堂仏前にて朗読された手紙の一覧です。撰者:和合亮一。当日の作品朗読:和合亮一、夏樹陽子(女優)。受賞発表は当サイト掲載と記念品の発送をもってかえさせていただきます。※無断転載を禁ず。
1.奥田ゆり子(60歳・女・世田谷区)「逝きし人々へ」
2.油井憲一(80歳・男・福島市)「右腕のりんごの木よ」
3.佐藤睦子(73歳・女・福島市)「愛犬チロへ」
4.清野三枝子(83歳・女・福島市)「信夫山の柚子農家の皆様へ」
5.アンディ(39歳・男・福島市)「娘へ」
6.鈴木綾乃(25歳・女・気仙沼市)「故郷の海」
7.渡辺浩子(55歳・女・福島市)「はじまりの夏」
8.佐藤凛(12歳・女・福島市)「津波で亡くなった方々へ」
9.森松瑠衣(12歳・男・福島市)「亡くなった方へ」
10.高梨梨菜(12歳・女・福島市)「みなさんへ」
11.今野叶望(12歳・男・福島市)「震災で家族が亡くなった方へ」
12.佐々木瑠奈(12歳・女・福島市)「今でも苦しんでいる方へ」