第2部:祈りの手紙朗読作品一覧

一般公募の手紙朗読

10.高梨梨菜(12歳・女・福島市)「みなさんへ」

 
震災から6年がたちましたが、まだ行方不明になっている人々がたくさんいます。その人々と会話した事はないけれど、一人一人の気持ちがよく伝わってきます。
 
私は、あの時、年長でした。床が、ガタガタと動き、何が起きたのか分かりませんでした。
 
助けてくれたのは、先生でした。大きな声で、「外に出て」と言われて、私は外に逃げました。泣いている子もいました。そのくらいの、怖さだったので、泣いて当然だなと思いました。私は、みなさんに「あのガタガタゆれた時どんな気持ちでしたか」
 
私はあの時、怖くてふるえていました。でも、私よりも、もっともっと怖かった人がたくさんいると思います。あの日、行方不明になっている人もいます。私は、その行方不明の人々を探してほしいです。その人々を見つかるのを心から願っています。あの時の行方不明を一人でも、多く救ってください。
 
あの日を忘れる事はできないけど、自信を持って進んでください。